フットボールキッチン

あーだ、こーだと言われながらも徒然に。

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【中編】メスト・エジル、インタビュー「誰が怠け者だって?」London Evening Standard


良かった、予想していたより早く出来ました。中編です。

前編は、「どうしてエジルは、チームでも長い距離走ってるのに、さぼってるだのと言われるの?」というところで終わりました。

中編ではインタビュワーである、アレックス・リード(@otheralexreid)氏の見解が示されています。

話はどんどん「今」に追いついてきます。自分のこと、アーセナルへの想い...。それでは今回もお楽しみください。


 
 「アーセナル加入以来、今がベストの状態でプレーできているんじゃないかな」

 彼の力の抜けた走り方が、「さぼっている」などと言われる要因のひとつかもしれない。だが、この幻想とも言える批判に答えるには、彼がどこへどのように走るのかを見る必要がありそうだ。ボールの周りで走りまわる選手というのは、常に目を引くものではある。だがエジルはボールを追わない。彼は、スペースを埋めようとするのだ。ヒートマップは、彼がピッチの至る所に顔をだしていることを示している。そしてこれは、エジルが捕まえにくい選手であるとも示唆している。言い換えれば、エジルはボールを追わず、ボールが来るであろう場所を追うのである。

 そうだとしても、シーズン開幕当初は、ベストから程遠かったとエジルは認めている。「シーズンが始まったときは、疲れきっていたんだ」と、胸の内を明かした。「16歳で、プロとしてプレーし始めたけど、多くの深刻な怪我に悩まされたことなんて一度もなかった。10年間、ずっとプレーしてきたことのツケが回ってきたのかもね。ついでに言えば、このリーグで求められるフィジカルのレベルに合わせることにも苦労していたんだ。」

 10月に負った左膝の靭帯損傷は、何も悪いことばかりではなかった。「怪我したことは結果的に良かったと言えるんじゃないかな。このリーグで戦うために何が必要かを見極め、回復する時間をくれたからね。この国のフットボールはより体の強さが物を言うし、試合のテンポも早い。試合数の多さにも慣れないといけないね。もっと一生懸命頑張らないといけなかったし、試合をこなす中で、順応しないといけなかった。怪我していた間の時間を、自分の強みに磨きをかけるために費やしたんだ。現在はトレーニング後に、追加のメニューをこなすことを続けているよ。」

 エジルの監督であるアーセン・ヴェンゲルは同選手のことを褒め称えている。ヴェンゲルによると、怪我で離脱していた間、このMFはジムにて「限界まで自分を追い込んでいた」そうだ。2月以来、エジルは何も無かったかのようにチームに戻ってきている。スポーツマンらしく、がっちりした体と共にだ。「現時点では、多くの試合に出れてとても満足している」。復帰後の現状に、不満は無い。「アーセナル加入以来、今がベストの状態でプレーできているんじゃないかな。」

 ヴェンゲルとモウリーニョの見解は、滅多に重なることはない。だが、エジルに関しては違う。エジルはモウリーニョが指揮をとっていたレアルで、レギュラーとして出場していた。エジルに関してモウリーニョは「エジルはユニークだ。彼のコピーなんて存在しない。劣化品のコピーですらね」と、このプレーメーカーに賛辞を贈った。一方で、市場に資金を注がないことで有名なヴェンゲルだったが、レアルからエジルをくすめとるのに4250万ポンドを投げ打った。この移籍に、マドリーの選手たちは慌てふためいてしまう。特に、お気に入りのパサーであったエジルが売られてしまったと知って、クリスティアーノ・ロナウドは腹を立てたそうだ。
 
 ヨーロッパ3大リーグの違いについて、エジルは以下のように答えている。「スペインとドイツでは、2-0や3-0といったスコアになると、相手チームが試合を投げてしまうことだろうね。だからリードを保つのは簡単なんだ。ただイングランドでは、4-0にまでなりうるけど、相手チームは最後のホイッスルがなるまで諦めない。より早いテンポで試合は繰り広げられる。一選手としても、ウインターブレイクがないことに慣れないといけないね。だけどこれこそ、このリーグが魅力的たる所以だよ。僕は試合をするのが大好きなんだ。トレーニングするより、試合をしたい。ひとつ選ばないといけないとしたら、間違いなくプレミアリーグがこの3つの中じゃ一番強いリーグだと言うよ。」

 さかのぼって考えると、エジルはレアルマドリーというクラブでは、完璧にフィットしていなかったかもしれない。少なくとも世間的にレアルは、スカッドやチームを組み立てるというよりは、最高の個をひとつのチームに集めて、成功を勝ち取ってきたクラブである。フットボール界で高まっている「個」への異常なまでの注目度を考えれば、エジルというのは希有な存在では無いだろうか。なにせ彼はスーパーなアタッカーでありながら、ゴールを演出することは、得点するのと同じほどの喜びを与えてくれると言うのだから。

 「アーセナルはいつだって、独特な色を持ったチームだよね」。現在の所属クラブをこう説明する。「僕らのプレースタイルはパスを繋いでいくもので、バルサと似てるとも言われるかもしれない。ボールを支配することが、僕らの狙いなんだ。オリヴィエ・ジルー、アレクシス・サンチェス、ダニー・ウェルベック、みんなそれぞれ違ったものを持っている。全く異なるタイプの3人のストライカーを揃えているってのは、相手からしたら守りづらいものだろうね。」


...次回、最終回:来シーズンの展望や、エジルが大事にしていること。更に意外にも、昔苦手だったものとは?

【この項・了:続く】
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テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

  1. 2015/06/02(火) 07:15:26|
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Author:黒崎灯(あーせん)
英サンダーランド大学にてスポーツジャーナリズムを勉強中。サッカーを文章にすることで、読ませるものを書くようになりたい。到底才能もない凡人が、書き続けていったらどうなるんだろう。本当にほんの少しだけ、成長を期待してて下さい。

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