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「僕が...主役!」(The Euro 2016 Israel VS Wales Report)


現地時間、28日夕方にキックオフを迎えたユーロ2016年大会予選、グループBの首位決戦は各所にタレントを揃えたウェールズが0-3で快勝。退場も相まって10人で戦ったホームのイスラエルに、付け入る隙を与えなかった。

前半終了間際に先制されたイスラエルは、後半立ち上がりに追加点を許すと、直後にCBのエイタン・ティビが二枚目のイエローを受け退場。

エリア内の混戦からヘディングでアーロン・ラムジーの先制点をアシストしたガレス・ベイルは、FKから追加点も奪うと、今度はラムジーからエリア内でパスを受けチームに3点目をもたらした。

5バックを組み、どっしりと後ろに構えたウェールズの守備に苦しんだイスラエルは、自分たちのミスから何度もピンチを招くなど、グループ首位を走るチームは勢いを活かせずホームであえなく敗退した。

今大会、イスラエルはグループリーグ無傷の3連勝で勝ち点9を稼ぎ、グループトップを走っていた一方で、ウェールズは消化試合が1試合多いものの、こちらも負けなし。4戦2勝2分で勝ち点は8と、1点差でイスラエルを追っていた。

グループリーグに、スペイン、イタリア、ドイツなどのいわゆる超強豪国が同居しない小国のウェールズにとって、1958年W杯以来のメジャートーナメント出場を願う国民の期待は大きなものだ。

それもそのはずであろう。プレミアリーグで活躍する選手が多く名を連ねる現代表には、アシュリー・ウィリアムズ(スウォンジー)、ベン・デイヴィス(トッテナム)、ジョー・アレン(リヴァプール)、アーロン・ラムジー(アーセナル)、そしてチームの大黒柱であるガレス・ベイル(レアル・マドリー)らが小国の大きなプライドを背負ってプレーする。

エースであるベイルのクラブでのパフォーマンスには心配する声もあった。選手が自信をなくしているかもしれないと。それでもウェールズを引っ張るのは間違いなく彼だ。

前半は緊張からか、両者ともにビルドアップや、相手エリア前での崩しの場面でミスが目立ち、チャンスを無駄にしてしまう場面が相次いだ。

11分にはベイルが相手のトラップが収まりきらなかった所を後ろから奪い、ショートカウンターでゴールを脅かすと、19分には左サイドでボールを持ったベイルの、ファーへのピンポイントのクロスからウィリアムスがフリーでシュートを試みるも、ボールをミートすることが出来ず足裏に巻き込んでしまいシュートまで打てなかった。

対するイスラエルは、5バックを敷いて守備を固めてくるウェールズに常に悩まされ続けた。それでも32分にはキャプテンのタル・ベン・ハイムⅠ(「Ⅰ」は公式表記。同姓同名がスタメンに居たため)がボールを持ち上がって発生したマークのずれを活かし、ウェールズ陣に侵入するも、味方がこれに続かずあえなく撤退。もどかしい展開が続く。

すると前半終了直前の45分に、GKウェイン・ヘネッセイの長いパントキックを誰も落下地点で触れことが出来ずに見送ると、勢いのあるままワンバウンドしたボールはエリア内にいたベイルの頭上へ。それを頭でフリックしてゴール前に走り込んでいたラムジーにあずけると、ラムジーはこれを丁寧に決めて先制点。いい時間帯での待望の先制点となった。

ホームのサポーターの後押しを受け、なんとしても1点を返したいイスラエルだったが、またもピンチを招く。

49分、シザースからのドリブル突破を試みたベイルをイスラエルDF、ティビがエリア外ギリギリのところで引っ掛けてしまいイエローカードを受ける。ゴールまで約20mない位置でのFKをウェールズが得た。

これをベイルはゴールと壁の近さなどものともせず、立ち塞がったDFたちの頭上をあざ笑うかのようにボールを蹴り込むと、イスラエルGK、オファー・マルシアーノの伸ばした左腕も虚しく、ゴール右隅へと突き刺さった。

その直後の51分にはショートカウンターからスピードに乗ったベイルを止めようと体を入れたティビが、この日2枚目のイエローを受けて退場。やや厳しい判定にも見えたが、これで完璧にイスラエルは戦意を喪失してしまった。

77分には、イスラエルのスローインからウェールズにチャンスが生まれる。

レシーバーのトラップが大きくなったところを、ウェールズMF、デイヴィッド・ヴァウハンが奪うと、即座にそれに反応してエリア内へフリーランをしていたラムジーへとパス。ステップオーバー、シザーズを組み合わせて対峙したDFを引きつけると、フリーで走り込んできたベイルにマイナスのグラウンダーのパスでお膳立て。これをベイルが流し込んで、3点目を沈めた。

その後ウェールズは最終ラインで、DF3人を中心として数的優位を活かしてゆっくりとボールを回した上で試合を締めた。

これを受け、ウェールズはグループBの首位に躍り出た。そこに続くのが消化試合の1つ少ないイスラエルとベルギーだが、グループステージの半分をこなして暫定首位は悪くない結果だろう。

グループb euro 2016
[画像引用元:UEFA公式サイト(http://www.uefa.com/uefaeuro/season=2016/standings/)より]


2ゴール1アシストと大活躍のベイルに英BBCもチームトップタイの9/10点(もう一人はアレン)を付けた。

「悶々としたレアルでの数週間を過ごしたのち、力強い走力と高い決定力という怪物的な能力を、ウェールズ攻撃陣の先頭に立って披露した」と、褒め讃えた。

小さな国を代表する世界的フットボーラーは簡単に批判には屈しない、その器の大きさを改めて証明してくれた。

【了】


[コメント引用元]
Pritchard, D (2015) [Online], 'Wales player ratings against Israel' BBC Wales Sport Available at http://www.bbc.co.uk/sport/0/football/32101780
(Accessed on 29 March 2015)
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Author:黒崎灯(あーせん)
英サンダーランド大学にてスポーツジャーナリズムを勉強中。サッカーを文章にすることで、読ませるものを書くようになりたい。到底才能もない凡人が、書き続けていったらどうなるんだろう。本当にほんの少しだけ、成長を期待してて下さい。

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