フットボールキッチン

あーだ、こーだと言われながらも徒然に。

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中間試験結果発表。黒猫赤点を取るの巻。(PL Sunderland VS Aston Villa Report)


14日午後にキックオフを迎えた、サンダーランド対アストンヴィラのリーグ戦は0-4でアウェイのヴィラが圧勝。

前半だけで、ベンテケとアグボンラホーが2点ずつ奪取し試合を決めると、駆けつけたホームのファンはハーフタイムに突入した段階で早々と家路についた。

試合終了の笛が鳴ると同時に吹き荒れたブーイングもどこか迫力の足りない、すきま風のようだった。

以前、サンダーランドのパフォーマンスを「冬の寒さを嫌って毛布から出ようとしない学生のよう」と形容した。

授業をさぼって初めて理解するのは、授業の内容に着いていけなくなることと、同級生が会話する話題について行けなかったりすることではないでろうか。

1日を怠けて初めて、そのたった1日がもたらす進歩の大きさに、周りと比べて気付くものだ。そして、それは自分と同じレベルの学力を持った学生と比べることによって、より明確になる。

この一戦は、16位サンダーランドと17位ヴィラが降格圏を抜け出す上で、非常に重要な意味を持つゲームとして、注目された。18位のバーンリーは勝ち点22で、ヴィラは僅かに3ポイント、サンダーランドは4ポイントで降格ゾーンを低空飛行していた。

順位表では下にいるものの、シャーウッド体制後は調子を上げてきたヴィラだが、アウェイでは4点しか今シーズン取れていなかった。

一方で、昨年のデジャヴを思い起こさせるような体たらくぶりのサンダーランドのパフォーマンスにも、ウィッカムなどは「去年と同じような降格圏争いに巻き込まれることはない」と、強気のコメントを選手たちは残していた。

ところが試合は16分に早速動く。右サイドを華麗なワンツーで崩した右SBバクーナとシンクレアの連携から、バクーナがサンダーランドエリア内まで深く抉ると、マイナスのクロスを送る。グランダーで放たれたボールをベンテケが決めて先制する。

僅か2分後の、18分には左サイドでロングボールの落下地点の目測を誤ったオシェイがボールを見送ってしまうと、アグボンラホーがこれを拾ってカットインからGKパンティリモンの股を抜いて追加点。

これ以上の失点は避けたかったサンダーランドは、22分にブリットカットが負傷して試合が止まっている間、ポジェの元に数人の選手が集まり戦術の確認。DF陣でも話し合いを行い、立て直しを計っているように見えた。

ところが何の解決策も見れないまま37分にはベンテケにあっさりと中央をドリブルで突破されると、最後は今度は右に張っていたアグボンラホーがまたもカットインからゴール。

3点目に呆れる暇もなく、44分にはサイドチェンジでバクーナの元にボールが渡ると、同選手はそれをクロス。中で待ち構えていたベンテケがヘディングであっさりと追加点を沈めた。

ハーフタイムを告げる笛がなるとスタジアムからブーイングの嵐。不甲斐ないパフォーマンスに、ホームのサポーターから容赦ない野次が飛んだ。

後半に入ってもサンダーランドはなんら解決策も見いだせない。81分にはブリットカットの楔を受けたロドウェルが浮き球でフレッチャーへスルーパス。体制を崩しながらも放ったシュートはヴィラのGKクザンの脇を抜けて、ゴールかと思われたものの、ポストに嫌われた。

試合はこのまま終了。後半45分はまるで、何もなかったかのようだった。文字通り、何も起こらなかった。

時間が進むに連れて、スタンドに空席が目立っていった。試合終了のホイッスルが鳴り響いたとき、スタジアムを埋め尽くしたのは、90分をどぶに捨てたファンからの乾いたブーイングだった。

ファンがチームに下した判定は、怒りでもなく、もはや呆れであった。

皮肉にも、そのブーイングすら前半終了時と比べれば、静かなものだった。スタンドカメラが届けたのは、空虚なホームスタンドとは対象に、隙間なく埋まったアウェー側の2階席だった。

シャーウッド就任後、ヴィラは確実に一つ一つ修正してきている。アーセナル戦で見せたCBの酷いポジショニングなどは、きっちりと改善されていた。気付けば、内容には大きな差があった。

クラスではお互いに、下から数えた方が早かった。ゴールの取り方もよく身に付かず、なんとか引き分けに止めることがお互いに取って、関の山だった。

ところが数多の引き分けと、敗戦から教訓を得て、伸びてきているのは順位表で同じレベルに並ぶ同級生のほうだ。サイドバックの果敢な攻め上がりを軸に、リスクを犯しながらも4点をあっさりと取っていった。それは、サンダーランドがこの日も見せられなかったことだ。

ライバルが、厳しい競争を強いられる教室で、さぼること無く毎日学ぶ一方で、布団に包まり、結局授業に顔を出さなかった怠け者は、中間試験で赤点を取ってしまった。

時間はないが、復習しないことには期末試験で「可」すら貰うことができなくなる。これに失敗することが意味するのは、もちろん、来年は荒れ暮れものがひしめく隣の教室で勉強する未来だ。
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  1. 2015/03/14(土) 23:01:00|
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Author:黒崎灯(あーせん)
英サンダーランド大学にてスポーツジャーナリズムを勉強中。サッカーを文章にすることで、読ませるものを書くようになりたい。到底才能もない凡人が、書き続けていったらどうなるんだろう。本当にほんの少しだけ、成長を期待してて下さい。

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