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舌戦に始まり死闘の末、涙。(UEFA CL Chelsea VS PSG Match Report)


11日、現地時間の夜にスタンフォード・ブリッジで行われたチェルシー対PSGのチャンピオンズリーグ2ndレグは、120分の死闘の末、10人で戦い続けたPSGが2-2で引き分けた。

2試合の合計スコアは3-3。アウェイゴール規定により、イブラの早々の退場に劣勢にさらされ続けたPSGが死にものぐるいでベスト8進出を決めた。

レッドカードは飛び出し、PKの判定も出る。試合前から両監督の間で相手のラフプレーを揶揄する舌戦も行われたこの、まさに死闘と呼ぶに相応しい一戦は、チアゴ・シウバの嬉し涙で幕切れとなった。

ブランがコスタを「戦闘が好きで、相手を挑発することが彼にとっての試合のひとつ」と突つけば、ジョゼは「パリはアザールをファールでしか止めることができなかった」と応戦する。舌戦から試合は始まった。

1stレグを、パルク・デ・フランスで1-1で引き分けたPSGは、勝ち抜けの為には是が非でも1点が必要だった。チアゴ・シウバを中心とした守りを基盤に、1点でもリードを奪えればそれは十分なチェルシーへのプレッシャーとなることを意味していた。

対するチェルシーは、アウェイゴールを奪っているのでそこまで前掛りになる必要はない試合だった。

ところがオープンな展開で試合は進んでいく。前半20分ごろまでは、PSGがチェルシーのプレスをいなし、相手陣奥深くまで侵入すれば、チェルシーはカウンターで応戦。重たい瞼を擦りながらテレビを見ていた日本のファンに取っては魅力的だが、中盤でのボールの奪い合いは、選手たちに切り替えの早さを要求し、スタミナも奪われるきつい展開だっただろう。

完璧にファンの目を覚まさせたシーンが33分に起きた。イブラの右足裏がオスカルのふくらはぎに入ると、オスカルは体を丸めて痛みに顔を歪めてピッチを転がる。主審の笛が鳴り、抗議に集まる選手の中からイブラの元に歩み寄った主審が出したのは「赤」。

PSGはキーマンが退場となった。カウンターに脅かされ続けるリスクはあれど、攻めないことには敗退が決まる。落下の危機はあろうとも、危ない橋を渡るしかなくなった。前半は混乱を抑えようと奮闘し、ハーフタイムへと駆け込んだ。

後半はチェルシーがピッチを広く使って、10人で戦うパリに守備での運動量を問い続ける展開に持っていく。落ち着いていながらも、着々と相手の嫌がることをやっていくその様はまさにモウリーニョのチームの得意技のように見えた。

しかしPSGも食い下がることはしない。57分にはカウンターからカヴァーニの元にチャンス。一対一の局面を迎え、クルトワをかわすも、左に流れすぎたか、シュートはポストに当たってゴールとはならなかった。

どうしても試合を落ち着かせたいチェルシーだったが、71分にはパストーレに中央を突破されると、またもピンチを迎える。ラミレスが少しカバーリングに遅れたことからのピンチだった。警鐘が鳴り始める。

ようやくチェルシーにチャンスが訪れたのは80分。ウィリアンからのスルーパスに抜け出したラミレス、エリア内右でシュートを放つと、これはシリグが左手だけでセーブ。

危機を救ったかのように見えたが、続くコーナーで、こぼれ球がケイヒルの元に来ると、迷わず右足を振り抜いて、ゴール。ここにきて先制点を奪ったホームのチェルシー。直後にズマを投入し、勝利を大きく呼び寄せる一点になると思われた。

ところがそれを砕いたのが昨夏にチェルシーからPSGへ移籍したダヴィド・ルイスだ。86分にコーナーからヘディングで同点弾。2試合合計で2-2と、アウェイゴールでもスコアは均衡となり、試合は延長戦へ。

パリの不利は誰の目にも明らかだった。というのも、10人で60分近く戦ってきていたのだ、疲労は相当のものだったろう。

疲れからか、あまりにも軽率なミスが、一番したたかな選手、チアゴ・シウバから飛び出した。エリア内でロングボールの競り合いの際に、相手の肩に引っ掛けようとした右腕が上がりきったままになってしまい、そのままボールがチアゴ・シウバの右腕に接触し、笛がなる。ハンドの判定を取った主審はペナルティスポットを指した。スタンフォード・ブリッジに今日一番の歓声が響く。

アザールが静かにスポットにボールを置く。ゆっくりとした助走からボールをヒット。左に飛んだシリグの読みもむなしく、優しく蹴り込まれたボールはまるでグラウンダーのパスのようにゴール右へと吸い込まれた。

これでチェルシーは2試合合計スコアを3-2とし、勝利まであと一歩のところに来たように見えたが、1点を取られて同点にされることはアウェイゴール数で敗退することを意味していた。延長開始からはドログバを投入し、空中戦に備え始めた。

延長後半114分。PSGが右からのコーナーで危ないシーンを作ると、続けて獲得した左からのコーナーをファーへと蹴り込む。待っていたチアゴ・シウバがそれを弾き返すと、放物線を描いたボールはクルトワの伸ばした左腕もむなしく、そのままゴール。

自身のミスでPKを献上したシウバだったが、帳消しするだけでなく、事実上PSGの決勝点となるゴールを奪った。

試合はこのまま終了。2試合合計3-3で、アウェーゴール数で上回ったPSGがベスト8へと駒を進めた。

試合終了後、ピッチに膝をつき祈りを捧げるキャプテンの元に集まってくるパリのイレブン。スコア上は引き分けであっても、内容は疑いようのない、圧勝だった。

備えはあった、ところが計算できるはずの守備から崩壊したチェルシー。セットプレーでの対応という課題は明白となった。

15日にホームでサウサンプトンを相手にするブルーズだが、死闘の末の敗退だ。精神的なショックは計り知れないだろう。イライラの募らせたコスタがPSGのスタッフに言い寄っていたのも印象が悪い。

この敗退から、プレミア王者は何を学ぶのだろうか。セットプレーの守備であって欲しいものだが。
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  1. 2015/03/11(水) 22:49:25|
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Author:黒崎灯(あーせん)
英サンダーランド大学にてスポーツジャーナリズムを勉強中。サッカーを文章にすることで、読ませるものを書くようになりたい。到底才能もない凡人が、書き続けていったらどうなるんだろう。本当にほんの少しだけ、成長を期待してて下さい。

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