フットボールキッチン

あーだ、こーだと言われながらも徒然に。

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詰めの甘さが目立った子黒猫たち、悔しいドロー(U21 BPL Sunderland v Manchester United)


強風に所々、雪も入り交じった厳しい寒さの中で行われたサンダーランドU21対マンチェスター・ユナイテッドU21の一戦は、ユナイテッドのペレイラとサンダーランドのマンドロンが1点ずつ取り合うも、試合はそのまま終了。

1-1のドローながら後半にユナイテッドのブラケットが退場すると、その後はサンダーランドが終始、引ききったエリート集団を押し込む展開に。先制点を奪ったストライカー、マンドロンは後半シュートを打つことすらできなかった。

予定が大きく狂ってしまったであろうヤングユナイテッドは、ウインガーのエル・ファトゥーリをSBに回すなど、苦肉の策でなんとかアウェーで勝ち点1をつかみ取った。

非常に風の強い夜だった。試合前にボールを蹴る選手たちが風向きと、ロングボールの弾道を確認していた。コーナーフラッグは根元から斜めに傾くほど、港町サンダーランドの海風を受けて揺れていた。定まった方角から訪れない、気まぐれな風は選手たちにロングボール以外の選択肢を考えさせる結果となった。

キックオフ後まもなく、冷たい雨が降り出した。小雨程度で記者席からはライト越しに目を凝らして、やっと見えるほどの程度だったが、スリッピーなピッチとなり、否応なく上がるパススピードに、中盤で細かいミスが連発。それを奪ってショートカウンターに繋げる、縦に忙しい展開がしばらく続いた。

このやや悪条件の中、安定した足下のテクニックを披露したのは、この日のナンバー「10」を背負ったアンドレス・ペレイラだった。つまらないトラップミスはしない上に、視野の広さも同年代では頭一つ抜けていた。

4-2-3-1のトップ下でプレーしたペレイラだったが、DFとMFのライン間でボールを受けようとする意識が強く、釣られた相手DF陣の空けたスペースを二人のサイドハーフで突いていく。サンダーランドの守備陣は、誰がポケットに落ちてくる彼を最初にマークに行くのか、早急の対応が迫られた。

コーナーキックのクリアボールがペレイラの元にやってくると、自陣センターサークル手前からドリブルを開始する。相手DFは3人、しかしペレイラの両脇にはサポートが彼と平行に走る。

あっという間に、数的同数のままエリア前までボールを運んだところで、左サイドを駆け上がってきたハロップにパス。これをワンタッチしてシュート。バーに弾かれたボールは高く上がり、ペレイラの元にふわりと上がってくると、迷うこと無く右足を振り抜いた。フリーだったとはいえ、迷いの無い見事なボレーで先制点がアウェーサイドに転がり込む。

ところが、ミスの確率が高いのもこの年代の特徴だろう。先制された後もしばらくは攻勢に出るユナイテッドだったが、中盤のスクランブルから今度はサンダーランドが相手のミスをついてカウンターをしかける。

一度は右サイドに展開するも、同サイドハーフのゴッシュはカットインして切れ込むと相手DFも全員がそれに合わせて中央に絞る。詰めてきたDFのプレッシャーを受け、ボールを失うと、混戦の中でぽっかりと空いたスペースにいたストライカー、マドランの足下に吸い込まれるように収まる。

右足から、優しく放たれたシュートは、DFがキーパーのブラインドとなったか、GKのジョエル・カストロ・ペレイラは一歩も反応できないままゴールとなった。

すると、勢いを得たサンダーランドはサイドで小刻みなパスを繋いで見事にユナイテッドDF陣を崩すも、マンドロンは二度目のチャンスを吹かしてしまう。「サンダーランドの方がいいサッカーしてるわな」とユナイテッドの広報記者が呟いた。その通りだった。

そのまま前半を終了すると、後半開始早々の53分にFKの小競り合いで相手選手と口論をしたブラケットが一発退場となる。

すると、防戦一方となるユナイテッド。残り30分以上をストライカーも含め、全員が自陣にこもる篭城戦を決意。前半ウィルソンが負傷した為、交代出場したアシュリー・フレッチャーを後半途中で下げ、アンディ・ケレットを投入するも、自陣で得たセカンドボールを豪快に相手陣へと蹴り返すなど、攻撃の意思は見られなかったと言っていいだろう。

対するサンダーランドもアイディアに欠けていた。アーリークロスを我慢できずに上げてしまったり、カットインでドリブルを突っかけていくなど、中に引きこもる相手を外から包むように攻撃していた。

相手のDFを一度外へ開かせる意識が欠けていた。ブラケット退場後、ウインガーのエル・ファトゥーリがSBへとポジションを変更するが、慣れない位置でのプレーに、守備面でミスを連発する同選手。ところが子黒猫たちはそれに気付かず、プレッシャーを特に与えられないまま、シンプルな攻撃に終始してしまった。

迷い無くクロスを放り込む様子はまるで、ブラジルW杯の日本とギリシャの一戦を想起させるものだった。内田のような「空気を読まない」選手が必要だったのではないだろうか。

強風に煽られ、ふんわりと上がるロングボールをアウェイのエリート集団が懸命に跳ね返すシーンが暫く続いた後、静かなピッチに響いた主審の笛を合図に記者席の全員が席を立つ。隣でフードを深く被り、寒そうに試合を見ていたその記者の方が、パソコンを閉じながら呟いた「ブラケットやっちまったなぁ」の一言で今日は終わりとしよう。
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  1. 2015/02/24(火) 00:49:46|
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Author:黒崎灯(あーせん)
英サンダーランド大学にてスポーツジャーナリズムを勉強中。サッカーを文章にすることで、読ませるものを書くようになりたい。到底才能もない凡人が、書き続けていったらどうなるんだろう。本当にほんの少しだけ、成長を期待してて下さい。

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