フットボールキッチン

あーだ、こーだと言われながらも徒然に。

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黒猫ちゃん、もう学校行く時間よ!(BPL Sunderland v West Brom Match Report)


日差しの差し込むピッチに、にわか雨も垣間見えた中での、21日に行われたサンダーランド対ウェストブロムの一戦は、得点の気配を見せぬまま、ロングボールだけが無意味に飛び交う90分となった。

ベラヒーノと直近の試合では絶好調のイデイエを先発させたウェストブロム、ピューリス監督だったが、二人を守備に奔走させる戦術を採用。サンダーランドの攻撃を11人全員を自陣に押し込んで無失点に切り抜けることを優先した。

前節のQPR戦と、FA杯での格下への敗退を受けて「時代遅れだ」やら「キック&ラッシュ」のサッカーを展開していると非難されいた、ガス・ポジェット監督は引ききった相手に大した解決策もなく数多のクロスとロングボールを放り込むだけに終わった。


昔クライフが「フットボールとは寸足らずの毛布のようなものだ」と口にした。「首を隠せば、足下が寒い。ところが足下に毛布をあてれば首元が冷える」これはこのスポーツの真理を言い当てている。リスクを冒さずに、得点が簡単にとれるほど、フットボールは甘くない。また前掛りになりすぎれば失点を喰らう。

今日のサンダーランドはまるで、冬の寒い朝を嫌って毛布に包まり続ける学生のようだった。

「負けたくなかった」というのが両者の本音だろう。降格圏を目の前にして、勝ち点1を得ることは勝ち点3を取りにいくリスクを冒すことよりも重要だった。

このウェストブロム戦を前にファンに向けて「もう一度、一致団結しよう」と手紙を宛てたポジェット監督。その中では、ファンに信頼を求める一文がある。

「私は勝利したい。そこは常に皆さんと同じくらい気にしていることでもある上に、私以上に毎日チームのことを考えている人物はいない」

ピューリスもサンダーランドの士気が上がっていることを予想してか、守備的な戦いを選択した。試合後、若干の警戒心を明かしている。

「相手は過去2試合で酷い結果を残していたからね、挽回しようとしてくるのは分かっていたよ。ガス(ポジェット)が送ったあの手紙がファンにとって希望だったんだろう、彼らは応援し続けた。」

ところが、今日もまたミスから次々とチャンスを逃すのみだった。一体、どうやって点を取るのか、シンプルな指示は与えられていたのだろう。

「ロングボールを相手DFラインの裏に放り込んでデフォー、ジョンソンを活かすこと」のひとつ。「ジョンソンがボールを持ったらクロスを待て。逆サイドのリッキーはカットインからシュートを狙っていけ」のふたつであろう。

前半は、ジョンソンが何度となく左サイドを深くまでえぐり、クロスを供給する形が目立った。容易にウェストブロムのラインを下げさせることに成功した上に、中盤でのつまらないボールロストからカウンターを受けるリスクを減らすことにも成功していた。

ところが、徐々に左サイドから違和感が漂い始める。

誘い込まれるように左サイドの深い位置まで侵入するジョンソン。ドーソンとモリソンに囲まれ、クロスしか選択肢を残されなくなったサンダーランド出身のテクニシャンに、味方のサポートはなかった。

ジョンソンに助けが必要なときに、左SBを担当したレヴェイエールはどこにいただろう。オーバーラップをすることなく、ポジションは内に絞ってブラウン、オシェイと相手のカウンターに備えていた。

皮肉にも、黒猫たちにとって警戒すべき相手の二人のストライカー、イデイエとベラヒーノはピューリスのしつけが行き届いているのか、守備に奔走した。二人合わせてイデイエのシュート1本に終わっている。

左が行き詰まる頃には右のリッキー・アルバレスも苦し紛れのシュートを打つしか無かった。

唯一のチャンスはデフォーの動き直しにラーションが反応してスルーパスを出したシーンのみだったろう。これ以降、エリア内での駆け引きなど皆無。スペースを作る動きや走る動きも、また、なかった。

むしろ、アルバレスがカットインして前を向いたときや、ジョンソンが中を確認したとき、「誰が先に動くのか?」と仲間内で駆け引きが行われているようにすら見えた。

勝利が欲しいと手紙の中で語ったポジェット監督だが、敗北への恐怖心は、ピッチ上のリスク管理に如実に現れた。

点が欲しくば、ベッドから飛び出せとは言わないが、勇気を出して毛布から手足だけでも出して欲しいものだ。

そろそろこの問題児を叩き起こさねばならない。来シーズンのプレミアリーグに間に合わなくなってしまう前に。

【了】

[コメント引用元]

BBC Live Reporting Available at http://www.bbc.co.uk/sport/live/football/31114603 (Accessed on 21 February)

WhoScored Match Centre Available at http://www.whoscored.com/Matches/829890/Live/England-Premier-League-2014-2015-Sunderland-West-Bromwich-Albion (Accessed on 21 February)
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Author:黒崎灯(あーせん)
英サンダーランド大学にてスポーツジャーナリズムを勉強中。サッカーを文章にすることで、読ませるものを書くようになりたい。到底才能もない凡人が、書き続けていったらどうなるんだろう。本当にほんの少しだけ、成長を期待してて下さい。

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