フットボールキッチン

あーだ、こーだと言われながらも徒然に。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

魔法使いと筋肉戦士の邂逅:欧州編 (UEFA EL Young Boys vs Everton)


ヤングボーイズの本拠地で19日夜に行われたEL決勝トーナメントは、若干の荒れ試合の様相を呈したものの、エヴァートンが貴重なアウェーゴールを積みかさねる形でスイスを後にすることとなった。

レッドカードも飛び出し、10人で最後の30分ほどを戦うも、エヴァートンはルカクのハットトリックを含める4点で快勝した。

対するヤングボーイズは先制点こそ開始10分で奪ったものの、その後は意気消沈。PKのチャンスも逃し、何をしてもエヴァートンにプレッシャーをかけることは出来なかった。なお、久保はフル出場したが、インパクトは欧州の一発勝負の舞台では残せなかった。

「5戦5勝」、ヤングボーイズのELでのホームの戦績だ。どこがきても負けなかった。欧州ではロシアを除いて非常に珍しい人工芝を敷いたピッチは、対戦相手に苦戦をいつも強いてきた。

加えて、両者に共通するELでのジンクスは「先制した試合は全て勝っている」ことだった。先制ゴールを奪ったのはヤングボーイズのストライカー、ホロー。魔法のような効力が働いているのかとも疑わせるスタートだった。フットボールの女神はまたも難攻不落の城を構える「若き魔法少年」たちに微笑んだかのように見えた。

4-2-3-1のミラーゲームでスタートしたこの試合、最初に動いたのは英国で肉弾戦を数多経験してきた戦士たち、エヴァートンだった。相手がマンマークで組み立てを阻止しようとしてくるのを察すると、バリーはCBのヘルプに向かう。

久保とホローはジャギエルカとストーンズのマークのみを任されていたのだろう、バリーのビルドアップ援助を得に阻止しようという動きが見えないまま、チームはずるずると後退していった。

前半24分だった。左からのクロスにルカクがヘッドで合わせるとあっさり同点。このマッチアップだけで、ヤングボーイズ守備陣がルカクを止められないことが露になった。

正門にぽっかりと穴をあけられてしまったヤングボーイズ城に次々と英国の戦士が畳み掛ける。勝ち越し点を取るのには4分で十分だった。エリア左からのグラウンダーのクロスを無人のゴールへとコールマンが流し込んで2点目。

39分、この日は久しく大活躍だった「一家に一台欲しい万能戦車」ルカクにゴールを許すも、意地の反撃を心が折れかけながらも放つヤングボーイズ。それでもサノゴのシュートはポストの乾いた音を立てるだけだった。

倒れかけの相手に引導を渡したのは縦横無尽に相手陣を蹂躙した「戦車」ルカクだった。この日のベルギー産の「戦車」には3点目が何よりも大事だった。というのもここまで気持ちよくプレーできるのも久しぶりだったからだ。プレミアの地で失いかけた自信を取り戻すには、何を言われ様が数字が欲しかった。

接触プレーで倒れたマッカーシー。ピッチに踞り、ホームのサポーターからブーイングを受け続けたが、即座にヤングボーイズからボールを取り返したエヴァートン。

それにいち早く反応したのは、ルカクだ。ピッチに倒れ込むマッカーシーの横をトップギアで駆け上がると、味方からのパスを受け、追いすがる相手DFに距離をつめさせることなくハットトリックを達成した。足音にチラっと頭をあげたマッカーシーが見たものは、魔力を失った魔法使いの首元に剣の切っ先を突き立てていたルカクが、ためらい無く相手にとどめを刺したところだった。

PKのチャンスも、心ここにあらずといったホローがバーの上へ蹴飛ばすと全員が下を向いた。FWながら試合開始からジャギエルカとの競り合いを避け続けた男に、女神が微笑む訳も無く、むしろそっぽを向いていた。

ホームで負けたことが無い上に先制したら絶対勝ってきた。自信はあった、リーグでもバーゼルに次ぐ2位に着けている。相手はどこにいる?12位だ。数字を見れば、有利にも見えた。遠距離戦を得意とするスイスの若き魔法使いたちが、たくましい英国の戦士にがっぷりおつで掴み掛かり、力負けした。火を見るよりも明らかだった戦力の差は、結果となって現れた。

ただの数字の積み重ねが、無意識にジンクスを作っても結果には現れない。「サッカーに絶対はない。」この言葉の意味を改めて確認した試合だった。「6戦5勝1敗」を、若き魔法使いたちはどう見ているだろうか。
スポンサーサイト
  1. 2015/02/19(木) 20:50:07|
  2. マッチレビュー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<黒猫ちゃん、もう学校行く時間よ!(BPL Sunderland v West Brom Match Report) | ホーム | 難しいこたぁいいからマンマーク!(Basel VS FC Porto Match Review)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://footballkitchen.blog.fc2.com/tb.php/24-586f2d35
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

黒崎灯(あーせん)

Author:黒崎灯(あーせん)
英サンダーランド大学にてスポーツジャーナリズムを勉強中。サッカーを文章にすることで、読ませるものを書くようになりたい。到底才能もない凡人が、書き続けていったらどうなるんだろう。本当にほんの少しだけ、成長を期待してて下さい。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (2)
スタジアムレビュー (0)
移籍 (0)
比較もの (0)
日本代表 (1)
マッチレビュー (21)
和訳 (3)

フリーエリア

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。