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全と一のミラーゲーム。(BPL WestHam VS Manchester United Match Report)


8日の夕暮れ時、ロンドンは東に位置するウェストハムの本拠地にてキックオフを迎えた一戦はユナイテッドのブリントが終了間際に同点弾を決め、ウェストハムのコヤテの華麗なボレーを帳消しにした。ウェストハムには不憫な形での幕引きとなった。

後半開始早々にFKからコヤテが先制ゴールを奪うものの、徐々に体力の消耗が見えてきたところでユナイテッドはフェライニを投入。ロングボールを放り込む形が功を奏した。

後半ロスタイム3分に差し掛かった所でブリントがクリアボールをゴールに押し込んだ。同点弾まで完璧に試合を制していたハマーズには正直なところ、試合内容を忠実に反映した結果とは言えないだけに、なおさら悔しい引き分けだろう。


はっきり言って万全の状態だったユナイテッド。戦前のスタッツでもそれは明らかで、リーグ戦での過去12試合の両チームの対戦成績はユナイテッドが11勝と数字上では圧勝(Optaより)。一方のハマーズもホームでは10試合で7勝2分1敗と地の利が伺えるスタッツではあったが、主力選手に怪我(キャロル、リード、コリンズ)が相次ぎ、ハマーズの不利が予想された。

ところが、両者ともに中盤をダイヤモンド型に並べる4-4-2で臨んだこの試合、80分まで試合を圧倒したのは大方の予想を覆すハマーズだった。通常、ミラーゲームにおいては個の実力差がものをいうものの、攻守において実力差を十分に埋める組織力をハマーズが披露してくれた。

同じ型を当てて、ミラーゲームに持ち込んできたハマーズ。アラダイスの策略は見事に嵌ったと言えるだろう。その鍵を握ったのが、今シーズン、バルサから加入したソングだった。

ユナイテッドの守備時の特徴はブリントを除いたMFとFWがボランチを挟み込むことで相手の攻撃を単調にさせる狙いがあることだ。(Qoly: ファンハールの仕込むダイヤモンドマジックとは。守備編。より)

ボランチを経由して攻撃にパターンが加えられることを阻止し、ハマーズにロングボールを蹴らせたかったのがユナイテッドの本音ではないだろうか。キャロル不在のハマーズにロングボールを蹴らせればかなりの確率で相手のチャンスを摘むことが見込めるからだ。

ここに待ったをかけたのがソングだった。ユナイテッドのシステムの泣き所を個人のアイディアでついてきた。高く蹴りすぎない浮き球のボールを駆使し、MFのプレスをかわすことを目的とし相手DFの前に落ちるようなボールでプレスを回避。

ユナイテッドMF陣の空けたスペースに元々送り込んでいたノーラン、ダウニング、ノーブルや2人のストライカーが常に相手チームの脅威となっていた。

ハマーズは守備の際にはユナイテッドの狙いである攻撃の単純化を行い、危ない場面は前半は一つもないままに凌いだ。中盤の守備のタスクをシンプルにマンマークを織り交ぜ対処し、ロングボールを蹴らせては競り勝って、拾ってはカウンターに繋げる場面もあった。

後半開始後まもなく、FKのこぼれ球がコヤテのもとに落ちてくると、それを1回、2回とタッチ。そのまま右足ボレーで蹴り込まれたボールはブリントに当たったものの、ゴール右サイドへと決まった。

その後、何度もカウンターから決定的なチャンスを作り出すも、シュートを打てず終わってしまい追加点とはならなかったハマーズの隙をファンハール率いる常勝軍団は見逃さなかった。

72分にはヤヌザイに代えてフェライニを投入、徐々にロングボールの本数を増やすと、相手DFラインを深くまで押し込み、カウンターのリスクを減らすと同時に全員の攻撃参加を行った。

一瞬の隙を見逃さなかったユナイテッド。後半ロスタイム3分、ディ・マリアが右からクロス。ファーに流れたボールを今夜のMOMを獲得したコヤテがクリア。結果的に中への折り返しとなってしまったそのボールをブリントがお返しとばかりにゴール左隅へと蹴り込んだ。

なんとも言えない幕切れに試合後、ハマーズのノーブルは「まるで負けたような気分だ」と悔しさを滲ませた。

監督のサム・アラダイスも失点シーンを振り返り「全く持って残念なことだ」と落胆を露にした。

アラダイス「勝ちきれていれば、この試合の勝利がなによりも我々には値したものだったろう。

アラダイス「選手たちはがっかりしている、それもそのはずさ。申し分ないパフォーマンスだったし、それを保てるもんだと思っていたんだが、だめだったね。2点目を取るべきだったが、チャンスにも関わらず取りきれなかった。」

何とか勝ち点1を拾ってマンチェスターに帰ることになったユナイテッド。ファンハール監督も前半のパフォーマンスを「悪かった」と認めた上で、「後半は気持ちを出してくれた」と選手たちを褒めたものの試合の入り方から納得はいってなかったようだ。

ファンハール「簡単にゴールをあげてしまったわけだが、そこから我々のフットボールをし始めた。開始1分からこれをしなきゃいかんがね。」

80分間ほどを組織で封じきったものの、ベンチの層の厚みが最後にはものいう形となってしまったこの戦いは、ハマーズにとっては精神的にショックの大きいものとなっただろう。

疲れの見えてきた終盤に効果的な策があったか、なかったか。全員が一人を輝かせたハマーズと、一人が全員を救ったユナイテッド。このドローをどう捉えるか、ファンの嗜好が透けて見えそうな結果となった。

【了】

[コメント引用、参照元]
Qoly '【コラム】ファン・ハールの仕込む「マジック・ダイヤモンド」とは。守備編。' Available at http://qoly.jp/2014/09/18/column-yuuki-louis-van-gaal (Accessed on February 8)

BBC 'Live Reporting' Available at http://www.bbc.co.uk/sport/live/football/31038141 (Accessed on February 8)
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Author:黒崎灯(あーせん)
英サンダーランド大学にてスポーツジャーナリズムを勉強中。サッカーを文章にすることで、読ませるものを書くようになりたい。到底才能もない凡人が、書き続けていったらどうなるんだろう。本当にほんの少しだけ、成長を期待してて下さい。

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