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あーだ、こーだと言われながらも徒然に。

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The Tyne-Wear 'mini' Derby (FA Youth Cup SAFC VS NUFC)


FAユースカップ(18歳以下対象)5回戦ではサンダーランドとニューカッスルとの伝統の一戦、タインウェアダービーが黒猫たちの本拠地、スタジアム・オブ・ライトで行われた。結果はPK戦の末3-1というスコアでニューカッスルが勝利。アウェーから駆けつけた選手の両親を中心とするサポーターに勝利を捧げる形となった。

120分をスコアレスドローで終えたこの試合、決定的な場面でミスが目立ち最後まで両者ともにネットを揺らすことは出来なかった。

試合全体を通して主導権を握っていたのはニューカッスルのほうだったが最後の最後にミスを連発。数本枠内に飛ばしたものの、サンダーランドGKタルボットの正面に収まる場面が目立った。

対するサンダーランドはボランチが1枚CBラインに吸収されてしまい、5バックになる時間も多く、チームの重心の重さが攻撃の妨げとなっていた。


どちらもフラットに選手を並べる4-4-2で臨んだこの試合、前半からペースを握ったのは白と黒のシャツを纏った若者たちだ。バックラインをセンターサークル付近に保ち、厳しいプレスからサンダーランドをサイドに誘導しボールを奪取してカウンター、または攻撃の芽を上手く摘んでいた。

サイドでカウンターの起点となったのが11番のカラム・ロバーツだ。左利きの右サイドハーフはスピーディーなドリブルに緩急を織り交ぜ、何度も相手ゴールを脅かした。惜しむらくは、見方との連携が少なく、判断が悪かったところだろうか。ドリブルに関しては懐を上手につかったペースチェンジで相手DFを翻弄していた。

中盤に目を移せば、8番のバルレイザーが試合のタクトを振るう。決して敏捷なわけではないが、前半は見事に中盤を制圧していた。彼を中心に組み立てが行われ、プレスを回避するためのチームの預けどころとしても抜群のキープ力を活かし自軍の押し上げを中心となって支えた。

対するサンダーランドはエースのグリーンウッドが守備時には2トップの一角から外れ、4-1-4-1を形成するチームの中盤の守備要員として振る舞う時間が多かった。足下の技術に優れ、十分な敏捷性、ストライカーの周りを衛星的走り回るそのプレーはまさしく背番号10番のそれで、将来を楽しみにさせるタッチも少なくなかった。

残念だったのはチームの守備戦術が機能せず、自軍の重心の重さに引きずられるようにプレーエリアが低くなってしまったことだろうか。

何か、新しいものを子黒猫たちに見いだせることが出来たらと胸を馳せながらスタジアムへ向かったものの、結果はスコアレスドローの上、PK戦の末に敗退。90分間の戦い方はまるで数週間前の一軍を見ているようだった。

ボールを保持した際オーソドックスな4-4-2で攻撃を展開するのだが、いくつか問題が散見された。それらはおそらく黒猫たちを長く追っている方ほど明確に意識できるものであるだろう。ビルドアップに重大な欠点があるのである。

まず第一にポジティブトランジションが流動的ではない。ボールを奪う位置が低すぎるためカウンターに繋げにくい。奪った所で前を向けども、味方ストライカーは遥か先で裏に抜け出す準備をしている。ここでロングボールが抜けてくれば辻褄の合う戦術的選択なのではあるが、ボールホルダーの最初の選択肢はドリブルだった。

次に、選手の距離感が広すぎることだ。目についたのがボランチの選手がボールほ持った際、サイドハーフとFWの選手は殆どパスコースを潰されてしまい、パスが出せない。その上DFラインは相変わらず低めになってしまっているので、ホルダーに対するサポートのパスコースに相手FWが入り込み360度からプレッシャーを受ける形が特に前半に相次いだ。

チームの戦術の柱がどこにあるのか全く見えない120分だったというのが本音である。後半には運動量の落ちてきたニューカッスルの8番バルレイザーの周辺からショートカウンターを仕掛け、シュートまで持って行くシーンもあったが今度はシュートが枠に飛ばない。

期待できない選手たちということでは決して無い。いい選手も多くいるのは確かだ。しかし、明確な決まり事の見えない中では選手たちの創造性に任せるしかない。それはあまりにも酷な話だろう。

地図やコンパスすらも渡されず、まるで行き先だけを告げられた船のように子黒猫たちがピッチを航海する様がなんとも悔しく思えた120分だった。

【了】

[あとがき]
今回のマッチレポ、なんと初の「取材」という形でスタジアム観戦でした。プレスブース(メインスタンド最上階に位置し、Wi-Fiはもちろん電源プラグ・LANケーブルといった現代を生きる記者にとっては三種の神器が備わる座席)にて観戦。あそこで一回観戦すると、じっくり見たい派の僕からすると、癖になります。
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テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

  1. 2015/02/05(木) 01:24:08|
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Author:黒崎灯(あーせん)
英サンダーランド大学にてスポーツジャーナリズムを勉強中。サッカーを文章にすることで、読ませるものを書くようになりたい。到底才能もない凡人が、書き続けていったらどうなるんだろう。本当にほんの少しだけ、成長を期待してて下さい。

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